牧野富太郎は言ったという。
「雑草と言う名の植物はない」
ラジオだったか、テレビか、何の媒体だったか忘れたが、
結構残るセリフだ。
なるほどという気持ちで頭の中を、その言葉が巡っていたら、
その昔パリーグのある選手が「雑草魂」を座右の銘にしていたのを思い出した。
一方は、植物といえども、いや植物という形の生命を持つひとつの存在に対する敬意の表れとして。
もう一方は、その他大勢で俺は結構。踏まれても踏まれても負けはしないという、文字通りの負けじ魂。ど根性。
言葉の表し方、ベクトルは一見違うが、根底では通じ合っている心情のような気がする。
調べてみたら、その選手の名は鈴木啓二。彼の表現は「雑草魂」ではなく、「草魂」だった。
そして、「雑草魂」は、上原浩治が、鈴木のことばから啓示を受けて、現役時代に使っていたという。
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