「・・・どんな厳しい局面でも私はよく眠り、新たな英気を養えた。困難と距離を置く能力には恵まれた。・・・」
前欧州中央銀行総裁 ジャンクロード・トリシエ
日本経済新聞9月1日朝刊「私の履歴書」より引用
この文章だけを読むと、周りが苦しんでいるときに自分だけ休んでいるかのような印象を与えかねない。
しかし、事情はまったくそうじゃない。
彼はギリシャ財政問題に端を発する欧州金融危機のかじ取り役だった。
世界の経済に大きな影響をおよぼす可能性もあったユーロ危機対応の中枢を担った人物である。
そんな彼の言葉だけに、「眠る」ことの大事さを語っていても重みが違う。
心して寝床に入りたいものだ。
My sleeping bag