花はまぼろし

Steveのつぶやき

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花はまぼろし

夜来の春嵐も去り、さわやかな朝が訪れた。 
確かに、桜というものがなければこの季節をもっと穏やかに味わえるものを、と言いたい気がしないでもない。しかし、人の心をわき立たせる、抗しがたい魅力がこの花にはある。いつの間にか咲いていて、ビールの喉ごしの味わいのように、楽しませたら長居せずにGood bye!! 今年の桜は早かった。 
一点のピンク色も残さない一面緑の葉桜は今すがすがしい。頭の中にまだ揺れ動く花のにぎわいはまぼろしであり、目には見えね花見人のざわめきと共に夢の残像として漂っているのみ。

柴田錬三郎の墓

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